マッドジャーマンズ 、移民とアイデンティティ
マッドジャーマンズというまんががとても素晴らしいのでお
なにより多和田葉子さんの評が的確なのでリンクからぜひ。
まず、青春ものとしてすごく面白く読みました。
実際の移民の方たちへのインタビューを、作者がそれらをフィクショナルな登場人物
それぞれがキャラとして役割を振られているのではなく、
ー真面目にがんばって上司にほめられたら同僚から陰口をたたかれた
ー素敵な服でキメてモテてたら差別的なやっかみを受けたり。。
ーこの人と家庭を、と思った相手と価値観/世界観が全く違うことが
青春の希望と挫折、
書店で見かけたとき、あらすじを読んで自身と関係ない話ーモザンビークは地図で指せないし生まれる前に東ドイツは崩壊してるしーと思っ
移民、環境と自由意志との相克と希望、
そして、個々の人生が大元で規定されてしまう社会構造の話、
国/社会の事情による移民というのは人ごとではなく、
関連して、ルポ川崎、で登場する川崎サウスサイドの話、
s***hole発言やDACAのニュースを見ると暗くなります
身近なところのバリアをなんとかしていくしかないなと思うなど。
12. In what other country is that even possible? In what other country are you allowed to dream, and despite all odds, pursue and achieve your dreams? In what country could a chubby, 90s Hip Hop and R&B-loving Asian kid from NM end up working for @BarackObama?
— Gary Lee (@whoisgarylee) 2018年1月13日
また、やたら挿入されるアフリカの諺が実は、、というくだりもアイデンティティの根拠/暗喩の機能、を鑑みるに実に示唆的。
最近読んだ「台湾生まれ日本語育ち」が素晴らしかった作家温又柔の記事。
gendai.ismedia.jp
まんがとしても、グラフィカルな処理-構成主義的なデザイン図版